核酸(DNA,RNA)抽出の基礎

ライフサイエンス分野の実験では、核酸を抽出・精製することが目的ではなく、抽出・精製した核酸を用いて解析することが目的です。解析の成功や次の研究をスムーズに進めるためにも抽出・精製した核酸の「収率(量)」と「純度(品質)」が非常に重要になってきます。 つまり、複雑なマトリックス(血液、培養細胞、微生物、植物や動物の組織など)試料から高収率・高純度の核酸を抽出・精製することが、PCRやシーケンシングなどのダウンストリームアプリケーションでのパフォーマンスの鍵となります。

核酸抽出・精製方法

核酸の抽出・精製は、有機溶媒を用いた抽出・精製法、固相用いた抽出・精製法の2種類に大きく分類することができます。抽出・精製のメカニズムは、溶解度、カオトロピック塩やアルコールなどの有機溶媒の存在下で結合する性質を利用した手法が数多く存在します。
① 有機溶媒を用いた抽出・精製法
歴史が最も長く、古くから活用されてきた手法です。有機溶媒試薬ベース法で、核酸を様々な種類の細胞および組織から抽出・精製するのに非常に効果的な方法です。 2000年まではフェノール・クロロホルム(フェノ・クロ)法が主流を占めていたが,操作の煩雑性や毒性のある有機溶媒使用の面から,様々な抽出試薬のキットが開発されてきています。
② 固相用いた抽出・精製法
核酸を選択的に固相に結合し、自然落下、遠心、吸引又は磁石操作により夾雑物および増幅合成酵素阻害物を完全除去できる方法です。得られる核酸は、収率と純度が非常に高いことに加え、有害な有機溶媒の使用やおよびアルコール沈殿が不要です。
固相として用いられる素材は様々で、シリカ、セルロースなどがあり、抽出手法としては、大きく遠心・吸引法と磁性ビーズ法に2種類に分類されます。
現在、シリカメンブレン(固相)を用いた遠心法が最もポピュラーな手法です。
これに対し当社は、次世代固相媒体であるシリカモノリスを高性能な抽出・精製キットで新しい創造価値の提供にチャレンジしております。